Blog ブログ
- TOP
- ブログ
【コラム】ピアノの種類は目的によって選ぶ♪
お家のピアノは電子ピアノ。でも発表会やコンクールではグランドピアノを弾くことになる。
「グランドピアノを弾くと子どもが鍵盤が重たいって言います。やっぱり違うんですかね??」
という質問を受けることがあります。
簡単に言うと「違います」。
でもグランドピアノが良くて電子ピアノが悪いとは一概に言えない。。。
電子ピアノにはメリットもあり、グランドピアノやアップライトピアノにもデメリットはあります。
そこで考えてほしいことは、、、
『あなたはピアノを通じて子どもに何を習得させたいですか』
『ピアノを弾くことで子どもの何を育みたいのですか』
こう聞かれた時、あなたは何を想い浮かべますか?
電子ピアノの良い所は、音が小さく出来たり、音が消せたり、色んな音も出すことができるし、サンプル曲もある。重量も軽いのでどこでも置ける。
今の住宅事情を考えると環境には適していますし、子どもは色んな音が出て楽しいです。調律もいらないし、どこでも動かせるので、ランニングコストもかからない。快適な住宅環境とお財布事情を考えると、メリットしか出てきません。
一方、グランドピアノは、サイズも大きくて高価で、調律もいるし、動かそうと想ったら専門の人を呼ばないと動かせない。サイズに関しては、なかなか住宅に入れるのは難しい場合もあるのでコンパクトなアップライトピアノ(昔は必ずと言っていいほどお家にあった箱型ピアノ)が普及しましたが、それでもやはり重たくて、調律も運送もお金がかかることに変わりはありません。
電子ピアノのメリットとされそうな購入の金額面でいうと、電子ピアノは安いと想いがちですが、ピアノに近い機能を持った機種だと、アップライトピアノの中古が買える値段になってきます。
また、大きさもコンパクトに感じますが、実は背が低いだけで、置くのに必要な面積はアップライトピアノとさほど変わりません。(キーボードは鍵盤サイズが小さいとコンパクトになります)
ここまで話すると、どう考えても「電子ピアノでいいじゃん!」になりそうですね。。。
ではなぜ、ホールや先生のお家はグランドピアノが多いのでしょうか?
それは、本来のピアノの役割にあります。
ピアノは楽器です。楽器は人の心を可視化する道具です。声に出せない時に代わりに心を表現してくれます。
その表現はグランドピアノで奏でることで、細かな表現まで可能になるのです。
電子ピアノの構造は、グランドピアノの音を録音して、鍵盤というスイッチでセンサーが反応して音を出しています。
なので鍵盤を押せば、音は出ます。でも誰が弾いても同じ音が出ます。音楽を楽しむことには何の問題もありません。むしろ色んな音が出て楽しいです!指使いや譜読みには何の問題もありません。
ただ、その人の心を可視化するには、この構造ではできにくいのです。
グランドピアノやアップライトピアノは、鍵盤を押すと同時に、中でハンマーという叩くもの(太鼓でいうとバチのような存在)が動き、弦と言われる金属の糸のようなもの(ギターの弦のようなもの)を叩き、音がそこで創られます。
電子ピアノは誰かが弾いた音を再現された音、グランドピアノやアップライトピアノは自分が創った音そのままなのです。他にももっと大事な違いがありますが、話が長くなるので次回に。。。
そこで最初の質問。
『あなたはピアノを通じて子どもに何を習得させたいですか』
『ピアノを弾くことで子どもの何を育んでほしいのか』
ホールにグランドピアノが設置されているのは、ピアニスト自身の心をそのまま表現できるよう、本物のピアノが置かれています。
その人にしか奏でられない音を最大限に表現できるのがグランドピアノであり、だからこそピアノで豊かな表現力を身に付けるためにも、先生のお家はグランドピアノが多いのです。
アップライトピアノはグランドピアノとは少し構造が違いますが、お家に置きやすい形になったピアノなので、構造は同じく鍵盤を押すことで、中で音が創られます。グランドピアノほどの繊細さは無いにしても、アップライトピアノも弾いた人の音が奏でられます。
毎日練習するピアノは電子ピアノ。週1回30分程度の先生のレッスンでのグランドピアノ。
やはり慣れてくるのは毎日の練習で使っている電子ピアノです。譜読みには問題ありません。楽しむことにも問題はありません。
ただ、もしあなたが子どもにそれ以上に「豊かな心を育てたい」という想いがあるのであれば、ぜひ生のピアノに触れる時間を少しでも多く取ってあげることは、これからの子どもの可能性を引き出す1つのきっかけになります。
レンタルルームはその役割を担っています。家には置けない環境のお子様が、わざわざ部屋を借りてグランドピアノを弾くことには意味があり、子どもの大きな可能性に投資しているのだろうと想います。
もちろん、ピアノの楽しみ方は色々です!!
考え方も捉え方も家庭によってそれぞれあるし、音楽に正解も不正解もないので、各家庭に合った形でピアノを続けていくことが一番かなと想います♪
もしこの記事を気に留めて頂き、何が違うのか気になる方は、一度弾き比べに来てみて下さい!レンタルルームのAルームには、この3種類のピアノが入っています。実際に弾き比べて、何が違うのかを肌で感じて頂けます。
いつでもお待ちしております^^